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森田 茂先生ご逝去。 森田 茂画伯
2009年3月2日肺炎のため永眠につかれました。(享年101歳)


「黒川能の永遠回帰(森田芸術)」


洋画家 森田茂
文化勲章・文化功労者・芸術院会員
・日展顧問


「十二年間黒川能を描いていますが、黒川能というのは農民が演じるので荒々しくて面白い。私自身も梅若流の能を、先生について習っていて、仕舞、謡も勉強しています。能は”間”の芸術です。シテ(主人公)がうなる終わると大鼓が打とうとする、、その気合いです。鼓の音と音との間が大事な一本勝負です。これが絵に現われてくればと思っています。死の直前に厳粛な一回限りの仕事というのでなく、生きている間常に一回限りという仕事をしたい。
参考資料:(『求美』35号 昭和53年4月)


年譜
  • 1907 茨城県真壁郡に生まれる。
  • 1925 18歳、茨城県師範学校本科第二部卒業(現、茨城大学)。真壁郡大田尋常高等小学校の教員。
  • 1933 26歳、第1回東光展「白衣」入選。1934年第2回東光展「稽古」「少女像」入選、第15回帝国美術院展覧会「神楽獅子の親子」初入選。1935年第3回東光展「八の日」「前奏」「道化男」出品、無鑑査推薦となる。1937年第5回東光展「組閣前後」出品、東光会会友。1938年第6回東光会「膺懲の夏」出品、東光会会員。第2回文展「金蔵獅子」特選受賞、作品をイタリア首相に贈呈。1941年第9回東光展「木馬」「子」「人形」出品、太平洋戦争勃発。
  • 1950 43歳、第16回東光展「羽衣」「二人舞」「囃子連中」出品、第6回日展「高原」出品。1956年第22回東光展「山」「裸婦」出品、東光会委員、第12回日展「裸婦」出品、審査員。
  • 1960 53歳、第26回東光展「楽壇二人」「樹」出品、第3回日展「舞妓」出品、第15回記念茨城県美術展「木曾谷」招待出品。1962年社団法人日展評議員。第28回東光展「二人」出品、第5回日展「二人」出品、エジプト、フランス、スイス、スペイン、イタリア等を写生旅行。
  • 1965 58歳、東南アジア写生旅行、第31回東光展「バンコックの朝の聖礼」「バンコックの寺院と僧」出品、第8回日展「バンコックの僧達」出品、審査員。1966年第32回東光展「バンコックの朝」「バンコックの飾壇」出品、第9回日展「黒川能」出品、文部大臣賞受賞。
  • 1970 63歳、第36回東光展「黒川能」出品、改組第1回日展「黒川能」日本芸術院賞受賞、第2回日展「芸伎牡丹」出品。1971年社団法人日展理事、第10回三越個展「黒川能」等油彩30点出品、第37回東光展「女と花」出品、第3回日展「舞妓仕度」出品、審査員。
  • 1975 68歳、社団法人日展監事、第41回東光展「黒川能(知盛)」出品、第7回日展「黒川能(花の木のもとに)」出品。1976年日本芸術院会員、第42回東光展「黒川能(船弁慶)」出品、第8回日展「黒川能鼓方」出品。1977年勲三等瑞宝章受章、社団法人日展常務理事、第43回東光展「裸婦座像」「横臥裸像」出品、東光会初代理事長、第9回日展「文楽人形(松王)」出品、審査員、森田茂展(長崎・山形・大阪)開催。
  • 1980 73歳、社団法人東光会理事長、第46回東光展「飛騨谷」出品、第12回日展「黒川能(羽衣)」出品、森田茂近作展「黒川能」等油彩58点(銀座・和光)開催。1982年社団法人日展顧問、第48回東光展「砂あらし」出品、渡米。1989年文化功労者として顕彰される、第55回東光展「城」出品、第21回日展「名城の夜」出品。
  • 1990 83歳、第56回東光展「黒川能・春の舞」出品、第22回日展「石橋・面を附ける」出品。1992年下館市名誉市民推挙、第58回東光展「黒川能・静」出品、第24回日展「古城と櫻」出品。1993年文化勲章受賞、茨城県名誉県民推挙、第59回東光展「妙高山麓」出品、第25回日展「黒川能(石橋)」出品。        
  • 2007 100歳、第73回東光展「富士」出品、「百歳記念 森田茂展」(しもだて美術館・茨城県近代美術館)開催。

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